


筋トレを続けていくと思うように発達していく部位が出てきます。
と同時に、弱い部位も出てきますよね。
そんなとき皆さんはどのように考えますか?
今回は、自分の身体の強みと弱みについて複数のポイントから見ていく考え方についてまとめてみます。
本記事を読めば、「なぜある部位が弱いのか」・「なぜある部位が強いのか」についての見方が変わるでしょう!
本記事は特に以下のような人向けの内容となっています。
- 弱点部位を克服したい
- それぞれの筋肉の発達度合いの違いに悩んでいる
- 集中して鍛えたい部位がある
それではいってみましょう!
↓知りたい内容までジャンプ!↓
弱い部位なのか他と比べて弱い部位なのか

弱点部位というのは一般的に身体の中で弱い部分のことを指します。
しかしこれは色々な考え方もできる表現です。
スタートの時点で自分の骨格が持つ平均値よりも弱いのか、それとも他の部位が強すぎて弱く見えてしまうのか。
どちらの場合でも結局は弱いと思う部分をもっと丁寧に鍛えていく必要があると考えるのは当然です。
弱点部位が出てくる原因
つまり、弱点部位が出てくるのは単純に「その筋肉が他の筋肉と同様に鍛えられていない」からです。
自分の筋肉の中で強みと弱みが出てくる原因には、
・トレーニング種目選択 ・トレーニング頻度 ・トレーニングフォーム ・筋肉の大きさ ・運動経歴 ・骨格
が考えられます。
これらのポイントが影響して “ある特定の部位” が発達しやすい傾向に向かう≒その他の部位が相対的に弱い部位になるということになります。
大切なのは、これら1つ1つが独立して強み・弱みに関わっているのではなく、それぞれが絡み合って筋肉の発達度合いに影響しているという点です。
ひとまず以下で1つ1つ詳しく考えてみます。
弱点部位は「トレーニング種目選択」が原因で生まれる!
筋肉はトレーニングで使われて発達していくわけですから、使われない筋肉があればその部位は発達していかない、つまり弱点部位となるでしょう。
毎回同じトレーニング種目を行って毎回同じ部位が使われていない状況が続けば、その部位は弱点部位となっていくということです。
例えば上半身ばかりトレーニングしていれば下半身が弱点となりますし、その逆もまた然りです。
また、胸や背中といった大きな部分では1つの筋肉でも上部・中部・下部といった分け方がされる場合もあります。
ある一部分をより多く使う種目を選択していれば、同一筋肉内でも強い部分・弱い部分が出てくる可能性があります。
弱点部位は「トレーニング頻度」が原因で生まれる
トレーニング頻度が高い部位というのは、物理的な刺激の量だけでなく対象の筋肉を使う動作が上手くなることからより発達しやすい部位となるでしょう。
であるため、トレーニング頻度が低い部位は弱点部位になりやすく、苦手部位であることも多いです。
トレーニング頻度は、胸や背中、脚といった大きな筋群では好きな種目で高くなり、腕や肩といった部位ではその他の種目の協働筋として働くことが多いために高くなりやすい傾向にあります。
弱点部位は「トレーニングフォーム」が原因で生まれる
ここで指すトレーニングフォームはいわゆる“正しい”トレーニングフォームも含みます。
いわゆる“正しい”フォームでトレーニングを行っていたとしても、ずっと同じ種目を同じフォームで続けていれば身体のどこかが鍛えられていない状況に陥ることもあります。
これはつまり、トレーニングフォームが原因で弱点部位が生まれてしまうと言い換えられます。
“正しい”フォームとは
初めて筋トレをするときに多くの人が気になるポイントが「トレーニングフォーム」です。
間違ったトレーニングフォームでトレーニングを続けているとケガにつながる場合もあるので、トレーナーやインストラクターの方も口を酸っぱくして言うことでしょう。
しかし、ある種目を行う際、関節に無理な負担をかけてケガにつながるようなフォーム以外はトレーニングのバリエーションの1つと考えられます。
ただ1つの“正しい”フォームがあるわけではないということを覚えておきましょう。
↓正しいフォームとはどういうことかについては過去の記事でも触れています。
弱点部位は「筋肉の大きさ」が原因で生まれる
複数の筋肉が使用されるある動作を行う場合、より大きな力を発揮する筋肉は優先的に使われる傾向にあります。
大きい筋肉は大きい力を発揮することが出来るため、力の強い大きな筋肉がより多く使われるといったことが起こりやすいです。
となると、極端に言ってしまえば「小さい筋肉はいつまでも小さいまま、弱い筋肉はいつまでも弱いまま」になってしまう可能性もあるということです。
つまり、「トレーニング頻度」の項で説明したように協働筋として頻度が高く使われている部位でも発達しにくいということは起きるということです。
弱点部位は「運動経歴」が原因で生まれる
更に、トレーニング頻度によって発達しやすい部位が生まれるということから、その人の運動経歴によっても発達しやすい部位が生まれる可能性が見えてきます。
つまり、知らず知らずのうちに弱点部位となっていた部分がある可能性です。
瞬発的な踏み込みや走り込む必要がある短距離走やサッカー経験者は脚の発達が良いかもしれません。
バスケ・バレーのシュート・トスの動きは肩の筋肉を使用していますし、ボールを投げたりラケットを振る動作も肩回りを使います。
柔道やラグビーといったコンタクトスポーツでは他の種目よりも上半身の引く動作・押す動作を多くこなしていたでしょうし、そのためのトレーニングを多くこなしていたかもしれません。
過去にどのような動きの多い運動をしていたか、補強でどのようなトレーニングを行っていたか振り返ってみると、いま発達しやすいと感じている部分とリンクすることがあるかもしれません。
逆に言えば、いま弱点部位として悩んでいる部位はなるべくしてなっているとも言えます。
弱点部位は「骨格」が原因で生まれる
トレーニングフォームによって弱点部位が生まれてしまうという点では骨格が影響している場合もあります。
骨の長さや骨盤の向きなど生まれ持って決まった型というのはどうしても存在します。
筋肉の強い部分・弱い部分が影響で歪みが生じる場合もありますが、矯正できない・他人と比較できないポイントはあります。
骨格的に力を入れやすい方向・入れにくい方向があれば、発達しやすい部位・しにくい部位が出てくるのも当然です。
自分に合った種目を選ぶ・考える重要性があるのもこのためです。
弱点部位が弱点である理由についてしっかりと考えてみる
前項の冒頭でも述べたように、以上のような原因はそれぞれが絡み合って作用するため、一概に1つを理由に決めつけることは出来ません。
例えば頻度が少ないから多くしたとしても、トレーニングフォームが適切でなければ変化は現れにくいでしょう。
また、“正しい”トレーニングフォームで行っていても協働筋が強い場合では発達しにくいこともあります。
一口に「弱点部位を丁寧に鍛える」と言っても、何が原因で弱点部位となっているのか考えることで正しいアプローチを選択することが出来ます。
自分の中で納得して実際に成果が出てくれば筋トレはより楽しいものになります。
筋トレを通して自分の身体のことをもっと理解していきましょう!
それでは今回はこれで失礼します。
ありがとうございました!