こんにちは、理屈屋の筋肉ブログ管理人の理屈屋です。(@rikutsuyamuscle

本ブログを読んでくださっている方は、”これから筋トレを始めよう”と考えている方や初心者の方が多いと思います。

【初心者のための筋トレのお話】

として、本記事を含むいくつかの記事では、私がトレーニングを始める前に知っておきたかった筋トレの基本の基本についてシリーズでまとめていきます。

今回のテーマは「筋肥大と神経伝達率の向上」です。

それでは行ってみましょう!

 

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身体に起こる変化:筋肥大と神経伝達率の向上

 

前回の記事ではトレーニングの3原理・5原則についてまとめてみました。

本記事では原理原則に従ってトレーニングを行うとどのように皆さんの身体が変化していくのかについて説明します。

筋トレとは筋力トレーニングの略であり、筋力を鍛える運動という意味です。

筋力とは、筋肉が収縮することにより発生する力のことを指し、筋肉の大きさ(太さ)と神経伝達率によって変化します。

筋トレとはつまり、筋肉を大きく太くし(筋肥大)、筋肉を動かすための神経を鍛えるということです。

「神経を鍛える」と言ってもイメージが湧きづらいかもしれません。

神経は筋肉とは違い、鍛えても太くなるわけではありません。

ここで言う「鍛える」というのは上記で述べた「神経伝達率」を上げるという意味です。

力を発揮するためには脳からの指令が神経を通って筋肉に伝わらなければいけません。

神経を鍛えるとは、簡単に言えば脳からの指令をより多くの筋肉に伝えることができるようにすることです。

筋肥大が筋肉を大きくすることであれば、神経伝達率の向上は使える筋肉の量を増やすというイメージです。

簡単なイメージ図を以下に示します。

上の変化は筋肥大を、下の変化は神経伝達率の向上を示すイメージです。

筋肥大の場合では筋肉自体が太くなっているのに対し、神経伝達率の発達の場合では力を発揮する筋肉の数が増えています。

 

初心者に見られる筋力の発達傾向

簡易的な模式図を使って筋力アップの仕組みについて説明しましたが、察しの良い方はあることに気づいたかと思います。

そうです。私たちの筋肉は、全ては使われていないということです。

正確には、一度に全ての筋肉は使っていません。

私たちの身体は賢いですから、指令を届ける神経や実際に働く筋肉に何らかの障害が起こった時のために全体の何パーセントだけ使うという方法を選択しています。

日常生活における筋肉への様々な刺激(姿勢保持・歩行・その他身体を使う動き)を基にある基準を作り上げているわけです。

そして、緊急事態が起きた時には余力分も使い基準値を超える高い出力を発揮します。

いわゆる「火事場の馬鹿力」というやつです。

筋トレは身体が判断した使用割合の基準値を超えた刺激を与え、いまの基準値を押し上げようとすることが目的です。 (過負荷の原理)

基準値を超えた負荷というものが、神経伝達率の向上によってカバーできないレベルまで達してしまえば、当然筋肉はより大きくならなければいけません。

つまり、筋力の向上は神経系の発達から起こり徐々に筋肥大も起こっていくということです。

以下の図をご覧ください。

Performance:パフォーマンス
Time:トレーニング期間
Overall strength:筋力
Muscle growth:筋肉の成長(筋肥大)
Neural drive:神経活動(神経伝達率)

以上の図は、トレーニングを始めてからの筋力の向上率を示しています。

図で分かる通り、初めの6週間までは筋力の向上が著しいです。

そして、初めのうちは筋力向上を占める神経活動の向上割合が高いことが分かります。

6週間以降になると筋力・神経活動の向上率はゆるやかになり、筋肉の成長が高いレベルで起こっています。

以上が初心者の筋力発達に見られる傾向です。

つまり、トレーニングを始めたばかりでは扱える重量や回数はある程度のペースで伸びていくということです

しかし、初めのうちに筋肉の大きさはあまり変わらない=身体に変化はあまりないということも以上の図によって分かります。(脂肪量減少は無視する)

 

マッチョを目指しているのであれば1ヶ月半は最低でも続けなければならないということです(反復性の原則)。

別の見方をすると、夏の準備をするのであれば6月からでも間に合うかもしれないということですね!

 

ここで気を付けなければならないポイントがあります。

自分の筋力を過小評価してしまえば、筋力の発達速度は遅くなってしまうということです。

初めのうちに筋力の発達率が高いということは、トレーニングで扱う負荷に身体が慣れるのが早いということです。

軽い重量から始めたとしても(個別性の原則)、最初のうちは躊躇せずに扱う重量を上げていきましょう(漸進性の原則)。

 

まとめ ~筋力アップ:筋肥大と神経伝達率の向上~

 

本記事では、筋力アップは大きくなること(筋肥大)だけでなく神経伝達率の向上によっても起きていると説明しました。

トレーニング初心者の発達傾向についても、”もう少し自分の筋力を正当に評価できていたら…”と私も考えてしまうことがあるので、皆さんはどんどん次のステップにチャレンジしてみてください。

筋肉は大きくなることだけが筋力アップにつながるというわけではありません。

もう一度しっかり念頭に置きましょう。

それでは今回はこれで失礼します。

ありがとうございました。

 

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