


筋トレ初心者の皆さん!
ジムでベルトをしている人たちを見かけたこと、ありますよね!
実はあれ、「トレーニングベルト」といって筋トレの効果を上げる優れものなんです!
トレーニングベルトがどういったものなのかを理解し、トレーニングをよりよいものにしていきましょう!
本記事は、
- トレーニングベルトってなに?
- 自分に必要なのか分からない
- トレーニングベルトってどうやって使うの?
という方向けの内容となっています。
どんなトレーニングベルトを選べばいいのかということについては別記事でもまとめていますのでよかったらご覧になってください!
↓知りたい内容までジャンプ!↓
トレーニングベルトってなに?

トレーニングベルト(ウエイトリフティングベルト、リフティングベルト、パワーベルト)は、その名の通りトレーニング、特にフリーウエイトを扱う際に腰に巻くベルトのことです。
トレーニングベルトを使用することで、体幹部が補強されることによるパフォーマンスの向上やケガ防止といった効果を期待できます。
トレーニングベルトをする理由

トレーニングベルトをつけて筋トレをする理由には、
・腹圧をかけやすくする ・体幹部を補強する ・怪我のリスクを抑える
といったことが挙げられます。
直接的・間接的に筋トレをサポートし、「トレーニングの質を高める=より効率よく筋トレの効果を得ることが出来る」ということになります。
腹圧をかけやすくする
お腹にグッと力を入れることを、「腹圧をかける」とも言います。
腹圧をかけるという行為は、筋トレにおいてとても大切なことです。
腹圧をかけて体幹を固めることで、身体の連動性を高めて筋出力のアップを図ることが出来ます。
筋トレ初心者の方は「腹圧」って聞いても“ナニソレ?”と思いますよね!
腹圧や腹圧のかけ方については別記事でまとめてみたのでそちらもご覧ください!
体幹部が補強される=身体がブレにくくなる
トレーニングベルトをつけることで体幹部は補強されます。
なぜかというとお腹周りが締め付けられることによって踏ん張る力が身体を支えるように働くからです。
体幹部が補強されるということは、“身体がブレにくくなる”ということです。
トレーニングにおいて体幹部というのは非常に重要な役割を果たしています。
重いものを持つときにお腹にグッと力を入れて踏ん張るという行為は、体幹に力が入っているという状態です。
そしてこれは、身体をブレにくくすることで力を発揮する部分をより発揮しやすい状態・体勢・姿勢に保つためです。
トレーニングベルトで体幹を補強することで、高重量を扱うトレーニングをより安定させることが出来ます。
ケガのリスクを抑えることができる←身体がブレにくくなるから
身体がブレることがなければケガのリスクを抑えることが出来ます。
筋トレ中に起きるケガというものは大抵の場合で関節や筋肉に無理な負担がかかったときです。
そして関節や筋肉に無理な負担がかかるときというのは “身体がブレて不安定な状態のまま動作を行うこと” を含みます。
しっかりと踏ん張り身体がブレることなくトレーニング動作を行うことができれば、ケガのリスクを抑えながらトレーニングの質を更に高めることが出来ます。
【初心者必読】トレーニングベルトを使う時の注意点
トレーニングベルトは筋トレをする人みんなが使うべきだということはありません。
どんな人が使うべきかも含め、トレーニングベルトを使用する際の注意点をまとめてみると以下のようになります。
・初心者レベルの人は使わない! ・高重量(8RM以上)を扱う場合に使う! ・セット中にのみベルトを締める! ・マシントレーニングでは使わない! ・コルセットではないし腰痛も治らない!
トレーニングベルトは高重量を扱うような人が持っておけばいいものです。
しかし、ここで言う高重量とは、具体的な重量で線引きするものではなくトレーニングをする人の体格や性別、トレーニングレベルやセット設定によって左右されるモノです。
注意点をしっかりと理解してから使ってみるか判断しましょう!
初心者レベルの人は使わない!

まず始めに、トレーニングベルトは初心者レベルのトレーニングを行っている人には必要ありません。
「まだはえーんだよ!」といったことではなく、もったいないからです。
トレーニングベルトは体幹部を補強するものであるので、ある程度体幹がしっかりと鍛えられていて使えることが前提です。
トレーニングを始めて間もない方や扱う重量がまだ初心者レベルを超えていない方は、体幹部をしっかりと鍛えるつもりでベルト無しのトレーニングを続けてください!
強度レベルの表を確認してNoviceレベル以下という方はトレーニングベルトを使わずに行った方が良いでしょう。
高重量(=8RM以上)を扱う場合に使う!

トレーニングベルトは高重量を扱うときに体幹部を補強する目的で使いましょう!
といっていますが、ポイントは8RM以上の負荷を高重量と定義するということです。
“ベンチプレスで100kgも扱わないのにベルトは必要ない!”
とおっしゃる方もいますが、その人の体格や性別によって筋力のレベルは異なるので実際に扱う重さだけではその人にとって高重量かどうかは判断出来ません。
つまり、厳密には「高重量」ではなく「高負荷」を扱う場合となります。
トレーニングメニューのうち、メインセットで8RM以上のフリーウェイト種目を行うのであればトレーニングベルトを使っても良いと思います。
※なぜ8RM以上とするのか?
メインセットを8RM以上の負荷で組む場合、1セットでのレップ数は4-6回が目安となるでしょう。
これくらいの負荷で行うトレーニングは体力だけでなく集中力も大きく削られます。
ですので、セット中は対象の筋肉に集中したいです。
トレーニングベルトは、“体幹を固めて…全身の連動性を…”といったことを考えなくてもいいようにサポートするために使用するといったイメージですね。
逆に、体幹を鍛えるためにも(無駄に補助されないように)8RM以下のトレーニングはベルト無しで行いたいです。
強度について、普段扱っている重量や最大反復回数を入力するだけで1RMや目的に合った重量を簡単に算出できるツールがあるのでご活用ください!
セット中にのみベルトを締める!
意外と忘れられがちなことなのですが、トレーニングベルトはセット中にのみ締めるようにしましょう!
トレーニングベルトは “踏ん張る力を補助する” ためのものなので、休憩はサポートしてくれません。
セット間にベルトがギュウギュウに締まっていては息が苦しいと思いませんか?
しっかりと呼吸をして酸素を取り込むことはインターバル中で最も大切な行為のうちの1つです
セット間は身体を最大限に休ませるためベルトは緩めるか外してしまいましょう。
マシントレーニングでは使わない!
マシントレーニングはその設計上、身体がブレたり不安定になりにくいです。
対象の筋肉にフォーカスして動作を行うことが出来るのが強みですから、ケガを招くような動きになりにくいのはもちろんのこと、体幹を固める必要がないまたは身体のブレを修正するために踏ん張る必要がないのがマシントレーニングです。
ですのでトレーニングベルトは無しで大丈夫かと思います。
コルセットではないし腰痛も治らない!
最後に、
トレーニングベルトはコルセットでも腰痛を治すものでもない
ということです。
腰痛ベルトや腰用サポートベルトといって売られているコルセットのようなものは、腰が不自然に曲がることを防いだり踏ん張る力(腹圧をかけること)を手助けしてくれるものなので似たものだと思う方もいるかもしれません。
しかし、トレーニングベルトは日常生活で腰を使った動きが多い人をサポートするモノとは違います。
また、それらが医療機器として承認されているようなものだとしても腰痛を治すものではなくあくまで腰への負担を軽減させるものであるはずです。
つまり、トレーニングに特化しているトレーニングベルトごときを、「日常生活でも使える!」「つけていれば腰痛が治る!」モノだと勘違いしないようにしてください。
腰が楽だから普段の生活でもトレーニングベルトを使っている!という方は特に主婦トレーニーで多いのですが、体幹部を「補助」されているから楽なのであって、それは裏を返せば体幹が十分に鍛えられていない・筋力が落ちているということです。
繰り返しになりますが、トレーニングベルトはあくまで体幹部を補強し身体のブレを抑えることでケガのリスクを抑えるものです。
ケガを治す効果はありませんし、付ければ絶対ケガをしないということでもありません。
トレーニングベルトの使い方

続いて、トレーニングベルトの使い方です。
使い方はいたってシンプル、
セットに入る前にしっかりと締めて、セットが終わったら緩める。
これだけです。
トレーニングベルトは正しい使い方をすることで最大限の効果を得ることが出来る!と言われますが、基本はホントにこれだけです。
トレーニングベルトの締め具合
とは言っても、じゃあ正しい使い方はなんなのかということですよね!
大切なのは、「締め具合」です。
「締め過ぎず緩すぎず」というのは甘くて、「お腹が潰れる一歩手前まで締めても良い」と思っておいてください。
私の場合はベルトが普通に締まるくらいから更に10cm程度キツめに締めることが出来ます。
腰回りの筋肉や脂肪のつき方、トレーニングウェアによって多少差はありますが、とにかくギチギチに締めます。
これぐらいだとお腹周りに適度に負荷がかかって腹圧をかけやすくなります。
なぜこれぐらいが良いのかということ・お腹がつぶれるほどというのはどういうことかについては、腹圧のかけ方についてまとめた記事で詳しく説明していますのでよかったらご覧になってください。
トレーニングベルトのお手入れ方法

使い方があまりにもシンプルなのでお手入れ方法も少し書いていきます。
トレーニングベルトは大きくナイロン製か革製のモノに分けられます。
ナイロン製のモノは洗うことも可能ですが、マジックテープ(ベルクロ、面ファスナー)がダメになってしまわないように注意する必要があります。
革製でも合皮であれば水を使用して洗うことが出来るものもありますが、本革のモノはNGです。
他の革製品と同様に手入れをする他、汗で不衛生になったままにならないようしっかりと陰干しするのが長く使うコツです。
トレーニングベルトは高重量メインセット数セットでしか使わない!?

今回はトレーニングベルトについて基本的なことをまとめてみました。
こうして考えてみると、実は本質的にトレーニングベルトを必要とする頻度というものは結構低いということが分かります。
それでもたくさんの人が使っているということは、やはりトレーニングの質を上げる上で重要な役割を果たしているからということでしょうか?
私はそうだと思います。
高重量を扱うメインセットではケガが怖いからという考えだけでなく本気で全力を出し切りたいと思う気持ちが強いです。
1回たった1時間のトレーニングのために食事やサプリを摂るのであれば、さらにその1時間の中の十数分のために出来る限りのことを尽くすのは普通なのではないでしょうか?
ガンガン鍛えてトレーニングベルトが必要な領域まで頑張っていきましょう!
具体的なトレーニングベルトの選び方については別の記事でまとめていますので、そちらをご覧ください!
それでは今回はこれで失礼します。
ありがとうございました!